舞の海氏「日本人力士の“甘さ”は憲法のせい」が話題ですが、普通に「保守系文化人」な模様

産経新聞が舞の海秀平氏の発言を紹介

【憲法記念日】舞の海氏が新説「日本人力士の甘さは前文に起因する」「反省しすぎて土俵際…」 – 産経ニュース (sankei.com)

一部引用。

日本の力士はとても正直に相撲をとる。「自分は真っ向勝負で戦うから相手も真っ向勝負で来てくれるだろう」と信じ込んでぶつかっていく。

ところが相手は色々な戦略をしたたかに考えている。立ち会いからいきなり顔を張ってきたり、肘で相手の顎をめがけてノックダウンを奪いに来たり…。あまりにも今の日本の力士は相手を、人がいいのか信じすぎている。

「これは何かに似ている」と思って考えてみたら憲法の前文、「諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」に行きついた。逆に「諸国民の信義」を疑わなければ勝てないのではないか。

私たちは反省をさせられすぎて、いつの間にか思考が停止して、間違った歴史を世界に広められていって、気がつくとわが日本は国際社会という土俵の中でじりじり押されてもはや土俵際。俵に足がかかって、ギリギリの状態なのではないか。

今こそしっかり踏ん張って、体勢を整え、足腰を鍛えて、色々な技を兼ね備えて、せめて土俵の中央までは押し返していかなければいけない。

憲法改正を皆さんと一緒に考えて、いつかはわが国が強くて優しい、世界の中で真の勇者だといわれるような国になってほしいと願っている。

ネットの反応

新説というか珍説。

大日本帝国憲法下で戦争にボロ負けしたことはどう説明するのか。

確かに太平洋戦争は舞の海氏の希望通りの「何でもあり」だった。 真珠湾奇襲攻撃という猫だましから始まって、「食料が尽きたらジャングルを食え」というインパール作戦の奇策、特攻という人命と人権の捨て身技。 その奇手奇策の結末はご存知の通り

舞の海発言には護憲の立場からの批判や、「汚い手を使う外国人力士」という典型的なレイシズム視線とか色々な批判が既に出ているとは思うけど、そもそも大相撲愛好家で「ドルジや白鵬は汚いよな!真っ向勝負なら日本人が勝つのに!」と思ってるやつ一人でもいるのか。横綱が怪我しててもよう勝てんのに

バカのバカ発言をバカ新聞がバカ掲載

ちょっと前「週刊金曜日舞の海記事ガセ事件」とかあったが、ガチだったでござる(白目

じゃあ、八百長はどう説明すんだろ。

ん十年も前からある“憲法の前文”の影響が今になって出てきた、と?

北の海も貴ノ花も帝国憲法下で活躍した力士

いくら舞の海さんでも、日本人力士は立合い変化しないみたいな誤情報流されたら困るよ~

こういう珍説で保守系文化人商売に手を染めてしまうというわかりやすい暗黒面

つっこみどころ満載でかなりひどい。「反省をさせられすぎ」っていう人はほぼ「反省」していないですよね。

X (twitter.com)

現場にいた山口智美さん

右派雑誌「正論」にも登場

これが話題になった当時に思ったこと

子どものころから相撲は普通に大好きです。「外国人力士」ばかりでも相撲人気が高まってるということは、相撲そのものが競技として魅力的ということでもあるでしょう。「日本人日本人」「日本人横綱日本人横綱」しつこく言いまくるのやめて、素直に「日本人が弱くても盛り上がる相撲の魅力のすごさ」を誇ればいいのに、と思ってます。

「日本人力士が弱くても、上位に行くのは外国人力士ばかりでも、盛り上がる大相撲」な理由は、競技そのもののおもしろさもありますが、日本人のファンたちが外国人力士に愛着を持ちやすいというのが大きいと思います。

大相撲における外国人力士は、「助っ人」的な存在として相撲界に入ってくるのではなく、日本人力士と同じように入ってくるため、日本のファンたちは外国人力士の弱い時期から知っています。弱い時代からずっと見てるので自然に愛着もわいてきて、日本人/外国人の区別をほとんどしなくなる傾向があるのではないでしょうか。

ちなみに、相撲好きとしては、今の「日本人力士」が弱いならそれはただ単に才能の差というか運動能力の差というかそういうかんじがしてます。憲法は冗談としても、「ハングリー精神うんぬん」みたいな話も俗流言説としてはわかりますが、正直、それ以前の基本的な運動能力の問題のような気がします。白鵬、日馬富士、鶴竜あたりの横綱と比べてみたかんじでは。

松井秀喜とか田中将大とか柳田悠岐とか大谷翔平とかまあいろいろいるでしょうけど、「日本人」でも「スポーツエリート」的な人たちが相撲やってれば十分強くなりそうな気はします。

ただ、稀勢の里あたりは普通に横綱たちと強さはたいして変わらないかんじもして稀勢の里の場合はやっぱ差は「メンタル」かなあとも思いつつも、3横綱も「メンタル」が安定しないでダメなときもよくあるしなあ、とも(ようするに「メンタル」が完璧な人なんていない?)。

というか、超適当に書くと、「メンタル安定しないで負ける相撲」が一場所に1回(白鵬)なのか1.5回(日馬富士)なのか2回(鶴竜)なのか2.5回(稀勢の里)なのか、ってかんじ?で、実力負けというか、相撲負け(メンタルうんぬんより調子だったり戦略だったり)が0.5回(白鵬)、1回(日馬富士)、1.5回(鶴竜)、2回(稀勢の里)みたいなかんじ?

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